経営心理学コラム

2017.5.2諦めない人の心理状態とは

「成功するために必要なことは?」

大企業の経営者や知名度のある人にそういった質問をする雑誌のインタビューを見ることがあります。

その答えとして多いのが、「諦めないこと」です。

「そりゃそうだけどさ…」と思ってしまうほどに身も蓋もない答えですが、この答えは心理学的に見ると、とても興味深い答えです。

自己効力感という心理学の言葉があります。 これは何らかの目標を立て、その目標を達成できる自信のことをいいます。 自己効力感は、目標達成に向けての行動を実際に始められるかどうか、どのくらいその努力を継続できるか、困難に直面した時にどれほど耐えられるか、といったことを決定づけます。

そのため、自己効力感が高い人は、目標を設定すれば結果を出せる可能性が高く、自己効力感が低い人は、目標を設定しても結果を出せる可能性は低い傾向にあります。自己効力感の状態が人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。

この自己効力感を高めるための方法として最も効果的だと言われているのが、「成功体験を得ること」です。

適切な目標を設定し、着実に目標を達成し続けることができれば、自己効力感を高めていくことができます。自己効力感が高まれば、目標を達成する確率は自ずと上がり、また目標を達成することで更に自己効力感が高くなるという好循環に入っていきます。

逆に、何かの目標を設定したにもかかわらず諦めると自己効力感が下がります。 自己効力感が下がれば、次の目標を達成できる確率も下がる。このように見てみると、成功するためには「諦めないこと」がいかに重要かがお分かりいただけると思います。

組織の成長は、経営者や管理職といったリーダーの自己効力感の状況に大きく影響を受けます。そのため、私は経営コンサルタントとして関わる際には、クライアントの自己効力感を高めることにも意識を向けます。

まずは達成しやすい目標から取り組んでいただき、その目標を達成する。そういった成功体験を積み重ねていただくことで、クライアントの自己効力感は高まっていきます。

クライアントが設定する目標の難易度が高いと感じた場合は、目標を大目標、中目標、小目標といった具合に分けて設定していただくようにします。そして、小目標を繰り返し達成していただき、達成していることをフィードバックします。それによってクライアントは成功体験を成功体験として認識することができます。

このようにして自己効力感を高めていただきながら、大目標に向けて邁進していただくようにしています。「自分は目標を設定すれば、達成するタイプの人間だ」 自己効力感が高まれば、こういったセルフイメージを持てるようになります。そうなれば、あとは適切な目標を設定するのみです。

 

小さな成功体験の積み重ねから、自己効力感を高めていく。効果的な方法ですので、是非、トライしてみていただければと思います。

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