経営心理学ブログ

2020.8.29上司の感情は組織の業績に影響を与える。情動伝染の影響力とは!?

和やかな雰囲気のオフィスで、メンバーが快適に仕事をしている。

そこに上司がイライラした状態で慌ただしく入ってきた。

和やかなオフィスの空気は一変。

ピーンと張りつめた空気が流れ、オフィスは居心地の悪い空間に。

 

こういった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

上司がイライラして入ってきた途端にオフィスの空気は変わる。

それほどに上司の感情はチームに影響を与えています。

 

ある心理学者の研究によると、チームリーダーの感情の状態とチームの利益との関係を調査した結果、リーダーの感情の状態が良いチームの利益は高く、リーダーの感情の状態が悪いチームの利益は低いという傾向が見て取れました。

 

なぜこういったことが起きるのでしょうか。

 

普段から情動伝染に大きく影響を受けている                    

情動伝染という言葉があります。

これは「感情は伝染する」という性質を表す言葉です。

 

誰かが笑っているのを見て、つられて笑ってしまったということはあると思います。

あるいは誰かが泣いているのを見て、もらい泣きしたという経験もあるかと思います。

これらは情動伝染の例です。

このように感情は人から人へ伝染していきます。

 

この効果を利用するため、お笑い番組では必ず笑い声の演出を入れます。

誰かが笑っている声を聞くと「面白い」という感情が伝わってきて面白く思えるからです。

 

同じ空間を共有するチームや組織においては、この情動伝染がより強く生じます。

良い感情の人がいると、その感情は周りに伝染し、悪い感情の人がいると、その感情が周りに伝染します。

それがチームや組織の雰囲気を形成していきます。

 

上司の感情が利益を左右する                            

この情動伝染は上司や先輩など目上の人から部下や後輩といった目下の人へと伝染しやすい傾向にあります。

そのため、チームや組織においては、川上の上司から川下の部下へと感情の流れが生まれやすくなります。

つまり上司の感情の状態がチームや組織のメンバーの感情に大きな影響を及ぼすことになります。

 

冒頭でもお伝えしたように、ある心理学者の研究で、チームリーダーの感情の状態とチームの利益との関係を調査した結果、リーダーの感情の状態が良いチームの利益は高く、リーダーの感情の状態が悪いチームの利益は低いという傾向が見て取れました。

つまり、チームや組織の利益を高めるためには、自分の感情の状態を良い状態に保つことは上司の重要な仕事なのです。

 

ただ、自分の感情の状態がチームや組織にここまでの影響を持っていることを自覚している上司の方は少ないと思います。

部下を持つ方は自分が思っている以上に自分の感情は良くも悪くも部下に影響を与えていると思った方がよいでしょう。

 

感情はどのようなプロセスを経て生じるのか                     

では、自らの感情の状態を良い状態に保つためにはどうすればよいのでしょうか。

 

まず感情が生じるプロセスについてお話ししたいと思います。

良いことが起きたら嬉しい、楽しいといったポジティブな感情が生じる。

悪いことが起きたら怒り、悲しみといったネガティブな感情が生じる。

つまり、感情は起きる出来事によって決まる。

そんな風に思っている方も多いのではないかと思います。

 

ただ、その考え方は感情が生じるまでの重要なプロセスを見落としています。

そのプロセスは「意味付け」というプロセスです。

 

何か出来事が起きた際に、人は無意識のうちにその出来事に対して、「これは良いこと」「これは悪いこと」といった意味付けを行います。

そして、「良いこと」という意味付けをすると嬉しい、楽しいといったポジティブな感情が生じます。

一方で、「悪いこと」という意味付けをすると怒りや悲しみといったネガティブな感情が生じます。

 

生じる出来事自体には何の意味もなく、その出来事に対して自分で意味付けを行い、その意味付けに沿った感情を生じさせています。

つまり、生じる感情は全て自分で決めていることになります。

 

どういった感情が生じるかの鍵を握るのは意味付け                  

感情が生じるまでのプロセスを見ていくと、どういった感情が生じるかの鍵を握るのは意味付けであることがお分かりになると思います。

 

「良いこと」という意味付けをし、ポジティブな感情が生じている場合は、そのままその感情を味わえばよいでしょう。

情動伝染が生じれば、周りの方にも良い影響が生まれます。

 

問題は「悪いこと」という意味付けをし、ネガティブな感情が生じている場合です。

この場合に情動伝染が生じると周りに悪い影響を及ぼすことになります。

 

この場合は「悪いこと」という意味付けを調整し、ネガティブな感情の状態を変え、自身の感情の状態を整えていくことが重要になります。

 

それがひいてはチームや組織の利益にも良い影響をもたらすことになります。

 

経営心理士講座のビジネスコミュニケーション心理士コースクラスBでは、こういった感情の性質について体系的にお伝えします。

その上で自身の感情をどのように整えていけばよいかについて、論理的に感情を整えていくための方法を実例を交えてお伝えしていきます。

 

苦しい時、悲しい時ほど意味付けが重要になる                     

人生においては挫折を味わうほどの大きな試練の時があります。

 

そういった時、生じたその出来事に対してどういう意味付けができるかで、その時の感情もその後の展開も大きく変わります。

 

ある受講生の方は部下の裏切りによって大問題が生じ、それが原因で勤務先の会社をクビになり、以降、不遇の人生を歩んでおられました。

ところがこの講座を受講し、そのことの意味付けを大きく変えたことで人生を前向きに捉えられるようになり、今では明るく元気に転職先の会社で仕事をされています。

「この講座を受けてなかったら、正直、自分の人生どうなっていたか分かりません」との報告をして下さいました。

 

別の受講生の方は、倒産寸前の状況にまで追い込まれたクライアントの社長が精神的にまいってしまっている状況で意味付けを変える対話を行ったところ、その社長が活力を取り戻し、会社の再建に向けて意欲的に取り組むようになったとの報告をして下さいました。

 

このように苦しい状況、つらい状況にある時ほど、感情を調整していくための方法が重要になります。

 

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https://keiei-shinri.or.jp/applyinfo/course/business-b/

 

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