マネジメントに求められる4つの力とその力を磨く資格 - 一般社団法人日本経営心理士協会
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経営心理学ブログ

2022.1.24マネジメントに求められる4つの力とその力を磨く資格

この記事の執筆者

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藤田 耕司(ふじた こうじ)

(社)日本経営心理士協会 代表理事/経営心理士、公認会計士、税理士

19歳から心理学を学び、1,200件超の経営指導の経験を基に成果を出す人の行動を心理学的に分析し、経営心理学として体系化。その内容を指導し、経営改善の成果を高める。
その手法を伝える経営心理士講座を開講。国内、海外からのべ4,000名超が受講。民間企業や金融庁でもその内容が導入される。日経新聞、日経ビジネス等、メディア取材も多数。

 

 マネジメントとは、企業が組織としての成果を上げるために、経営資源(ヒト・モノ・カネ)を活用し、目標やミッションの達成を目指すことです。

 

そのため、マネジメントに関する力を磨くということは、経営資源であるヒト・モノ・カネを活用する力を磨くということでもあります。

 

モノを活用する力は、商品に関する理解を深め、安く仕入れ、高く売るスキルを身に付けることで磨かれていきます。

 

カネを活用する力は、経理や財務、資金調達の知識や経験を積むことで磨かれます。

 

ただ、マネジメントで特に問題となるのがヒトを活用する力です。

 

 

メンバーに対してリーダーシップを発揮し、各メンバーの力を最大限に引き出し、チームや組織の生産性を高めることが、ヒトを活用する力として求められます。

 

その力を構成する主なものが、①信頼関係を築く力、②モチベーションを上げる力、③成長を促進する力、④組織を統率する力です。

 

 

①信頼関係を築く力

マネジメントをする上で、なぜ信頼関係を築くことが必要なのでしょうか。

 

それは、信頼は言葉に人を動かす力を宿すからです。

 

厚い信頼を得た人が一言言えば、相手は動いてくれます。

 

逆に、信頼を失ってしまった人は何を言っても相手は動いてくれません。

 

つまり言葉が人を動かす力は、信頼の度合いに比例します。

 

 

そして信頼は人間的信頼能力的信頼とに分けられます。

 

人間的信頼とは、人間性や人柄に関する信頼です。

 

一方、能力的信頼とは能力や腕前、実績に関する信頼です。

 

人間性が優れていて尊敬する人でも、仕事がまるでできなければ、その人の言うことを聞こうとは思えないでしょう。

 

また、天才的な能力を持っていたとしても、人間的に軽蔑していれば、その人が言うことも素直に受け入れようとはしないと思います。

 

つまり 言葉が人を動かす力を持つためには、人間的信頼と能力的信頼の両方を得る必要があります。

 

この2つの信頼がマネジメントをする上での基盤となります。

 

 

②モチベーションを上げる力

マネジメントにおいては組織の生産性を上げることが求められますが、そのためにはメンバーのモチベーションを上げることが必要です。

 

メンバーのモチベーションを上げるうえでは、モチベーションの原動力となる欲求を満たすことが求められます。

 

 

モチベーションに関する学説として有名なのが、エイブラハム・マズローが提唱した「欲求段階説」です。

 

この「 欲求段階説」をビジネスの現場で活用するためにさらに進化させたのが、アメリカの心理学者:クレイトン・アルダファーが提唱した「ERG理論」です。

 

ERG理論では、人間は「生存欲求」「関係欲求」「成長欲求」の三つの要求を根源的に持つとしています。

 

生存欲求とは、安全安心に生きていきたいという欲求です。現代ではお金が大きく影響します。

 

関係欲求とは、良好な人間関係を築き、人から認められたいという欲求です。

 

成長欲求とは、苦手を克服し、長所を伸ばし、 自らの可能性を追求していきたいという欲求です。

 

 

また欲求は私欲と公欲に分けられます。

 

私欲は自分がいい思いをしたいという欲求です。

 

公欲は人を喜ばせたい、社会の役に立ちたいという欲求です。

 

ERG理論の3つの欲求は私欲に属します。

 

 

つまり、 生存欲求、関係欲求、成長欲求、公欲の四つの欲求を満たすことがモチベーションを上げるでは極めて重要になります。

 

具体的には、十分な給料を払ってくれて、良好な人間関係のもと、周りの人が自分のことを認めてくれて、成長することができ、社会の役に立てている実感が得られる。

 

そんな職場であれば、モチベーション高く仕事ができるのではないでしょうか。

 

マネジメントをしていくうえではそういった職場づくりやメンバーへの関わりが重要になります。

 

マネジメントで成果をあげている方の事例はこちら

 

 

③成長を促進する力

メンバーの成長を促進し、 能力を高め、パフォーマンスを最大化してゆくこともマネジメントには求められます。

 

つまり人を育てる力が求められるということです。

 

人を育てるとは、 例えばメンバーの業務速度を上げ、業務の正確性を高め、コミュニケーションの質を高め、できなかったことができるようにするといったことが挙げられます。

 

こういった人の育成が組織の生産性を高め、業績の向上に繋がっていきます。

 

人の成長を促進するためには、モチベーションを上げることに加えて、不十分な点を指摘し、 改善方法を伝え、改善の跡が見られたら その点をフィードバックするといった関わりが求められます。

 

こういった関わりを通じて人を育てることができる人は極めて高いマネジメント力を有することになるでしょう。

 

 

④組織を統率する力

メンバーのモチベーションを上げ、成長を促し、さらにそのメンバーを一つの方向に導いていくこともマネジメントには求められます。

 

それが組織を統率する力です。

 

組織を統率するためには、まず組織の目標を明確に定め、その目標の達成に向けて各メンバーに役割を与え、役割の遂行を促すことが必要です。

 

そして、組織のパフォーマンスの最大化に向けて、メンバーが個々の力を発揮するための仕組みを作り、その仕組みを効果的に運用していきます。

 

その仕組みとは、経営理念、行動規範、人事評価制度、個別面談制度、役割分担などが挙げられます。

 

 

そして、そういった仕組みを作り、効果的に運用をしながら、メンバーに対して「組織の成長とは一体何か」「その成長のためにあなたにはどういった役割を担って欲しいか」 を伝え、 組織の成長を意識した仕事の仕方、動き方ができるように促していくことも重要になります。

 

この点を伝えないと、メンバーは営業や経理、事務など、目の前の個別の仕事のみを自分の仕事ととらえ、組織の成長を考えることは自分の仕事ではないと考えがちになります。

 

こういった取り組みを通じてメンバー全員が組織の成長を考える組織作りをしていくことが組織を統率する上では求められます。

 

 

こういった体制を作るためには、メンバーと信頼関係を構築し、対話を重ねながらも毅然と一貫してリーダーシップを発揮することが求められます。

 

こういった行動や経験を通じて組織を統率する能力は磨かれていきます。

 

 

ヒトを活用する力を磨くための専門資格

以上、ヒトを活用する力に関して、①信頼関係を築く力、②モチベーションを上げる力、③成長を促進する力、④組織を統率する力についてお話ししてきました。

 

優れたマネジメントを行う人に共通しているのが、この4つの能力を有するということです。

 

 

そして、この4つの力を磨くことに特化した専門資格、それが「経営心理士」です。

 

経営心理士とは、人間の感情の性質を理解した上で、信頼関係を構築し、人を育て、 組織を成長させ、業績向上、事業拡大を行うための専門資格です。

 

そして、経営心理士の資格を取得するための講座が一般社団法人日本経営心理士士協会が主催する経営心理士講座です。

 

 

この講座は優れた成果を残している経営者やビジネスマンの行動分析と1,200件超のコンサルティング事例に基づいて、なぜ優れた成果を残すことができているのかを心理学的に解説するとともに、豊富な成功事例もご紹介していきます。

 

 

経営心理士講座は経営者や管理職者、チームリーダー、士業、コンサルタントといった方々が受講され、数多くの成果を出されています。

 

その成果の高さから、経営心理士講座の内容は中央省庁や大手企業でも導入され、日本全国、海外からも受講者が参加されています。

 

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経営心理士講座は毎月「体験講座」を開催しています。

 

人間心理に基づいて、マネジメント力を上げるための情報をお伝えしていますので、ご興味がございましたらご参加いただければと思います。

 

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以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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