バンドワゴン効果
バンドワゴン効果は行動心理学の1つの効果で、多数がある選択肢を選択している現象が、その選択肢を選択する者をさらに増大させる効果のことをいいます。
分かりやすく例えると、「みんなが持っているものを自分も欲しくなる」「みんなが同じようにやっているから自分もそのやり方をやっていれば安心だ」といった心理状態です。
つまり、世間や自分の周りの流行や評判などが自分の意思決定の判断材料になるという心理です。
バンドワゴン効果の事例
私たちの身近なところにも、バンドワゴン効果は多数あります。ここではいくつかの事例を紹介していきます。
・行列の効果
例えば、飲食店の前に行列ができていると、「これだけの行列ができているのだから、きっと美味しいに違いない」といった心理が働き、その店に強い関心を持つようになります。
・SNSで見られる「いいね!」の効果
TwitterやInstagramで多くの人が「いいね!」をしていると、興味がわいたり、実際に購買行動を起こしたりしてしまいます。
近年では、芸能人だけはなく、多くのフォロワーを抱えるインフルエンサーと呼ばれるSNS上の著名人たちが商品を紹介したり感想を投稿したりすることで、ユーザーの行動に影響を与えています。
・広告のキャッチコピー
広告のキャッチコピーでもバンドワゴン効果を活用することで、多くの人の関心を集めることができます。例えば次のようなものです。
「100人中98人が『また使いたい』と答えた」
「3年連続満足度No1」
「全米が泣いた」
「もっともチケットが取れないアイドル」
このほかにも商談の場面で、「当社サービスをご利用いただいている方のうち、90%がこちらの商品をお選びいただいています」と話したり、「おかげさまで競合を抑え、今年で5年連続No1となりました」とアピールしたりすることで、相手の購買行動を促進することができます。
・陳列されている商品のPOP
陳列されてある多くの商品のうち、1種類に「選ばれてNo1」「100万人が使った」などと書かれたPOPが貼ってあると、よりその対象が選択されやすくなります。
このほかにも商談の場面で「当社サービスをご利用いただいている方のうち、90%がこちらの商品をお選びいただいています」と話したり、「おかげさまで競合を抑え5年連続No1となりました」とアピールしたりすることで、相手の購買行動を促進することができます。
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大事なのはバンドワゴン効果をうまく活用すること
バンドワゴン効果は「自分だけ取り残されたくない」「勝ち馬に乗りたい」といった人間心理をついたものです。
この効果をうまく活用することで、ビジネスを成功に導くことも可能となり得ます。過剰な表現は控えるべきですが、表現できる実績があるならば、より効果的なマーケティングのために、バンドワゴン効果を用いた施策を取り入れることは、効果的なマーケティング手法だといえるでしょう。
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では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。